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3か所の多指(趾)症の手術について

3か所の多指(趾)症の手術について

1歳9か月になる息子は産まれたときから、両手、左足の指が6本ありました。そして、先日6本目の指を切除する手術を受けました。

多指(趾)症は生まれてから判明し、不安で仕方がなかったです。同じような子を持つ方に、少しでも安心してほしい。その思いから、この記事を書きました。

大丈夫です。我が子は、手術も無事に終わりましたし、発達・発育面での経過も問題ありません。

目次

多指症手術で経験したこと

多指症の手術・入院期間について

息子の場合、入院期間は1週間でした。状況によって、入院期間は変わるそうです。

息子の場合は3か所と多かったこともあり、担当医からすると少し長めに入院させた方のようです。

麻酔について

全身麻酔をして、手術をしました。麻酔は注射ではなく口から麻酔を吸うらしいです。

手術したところを痛がるか

意外だったのですが、痛そうな様子は見られませんでした。
指を3本もとったにもかかわらず・・・(なんでだろ?)
「痛そうだったら、痛み止めを処方する」と言われていましたが、一度も処方してもらいませんでした。
息子は不思議そうに自分の手足を見ていました。
看護師さん曰く、他の子も意外と痛がっていないそうです。

食べ物の制限について

食事の制限は一切ありません。
おやつなども食べてOKです。                                (もちろん手術前夜から当日にかけては絶食や絶飲の指示がありました。)

手術後の過ごし方について

息子の場合は、両手、左足の計3か所だったため入院中の1週間はハイハイ禁止、つかまり立ち禁止、もちろん歩行も禁止でした。家に帰ってからも気を付けていましたが
正直、1歳児がじっとしている訳がありません・・・
しかし、声掛けをしていくにつれて歩くのではなく、膝立ちで動こうと意識してくれるようになりました。

お風呂について

術後2日間は清拭で
手術後3日目に包帯の上からビニール袋を撒いた状態で、シャワーをしました。
退院するまでには、二度包帯を取って患部を洗いました。

多指(趾)症の手術当日の流れ

多指(趾)症の手術当日の流れについて、説明します。
・・・とその前にですが、
そもそも多指(趾)症で入院する前に、何度か通院をしていました。
そして通院時に、指のレントゲンをとるなど、手術前検査は済ませていました。

入院(手術前日)
入院の受付、形成外科(手術担当科)の診察、麻酔科の説明などをされた後、病室でゆっくり過ごした。風症状のためプレイルームでの遊び、また特別な理由がない限り部屋から出ることは許可されなかった。
麻酔科の先生から風症状がありリスクがあることを伝えられる。
また、手術ができない可能性が高いと言われた。
14:00に担当の麻酔科の先生が巡回にきて、グレーという判断をされた。
16:30に形成外科の先生と改めて手術について話をされる。
6本目の指の神経は若いうちだと、脳の中の神経回路の記憶を消せるが、
年を取ると消せなくなるという話をされた。
また、先生は明日やる方向で考えている旨をお話頂いた。
食事は、この日の晩ごはんまでは食べて、おやつなどは20:00までOKでした。(その後手術後まで絶食)
バタバタすぎて、6本目との最後の別れを惜しむ余裕なし・・・

手術当日                              

AM5:00 起床
とても早い起床。(慣れない場所だからか?)
朝ごはんはなし。
9:00 体温測定と聴診器で胸の音を確認→異常なし
飲み物は10:00までなら口にしてOKでした。                        ちなみに飲み物は、水、お茶、ポカリ、アクエリはOKでした。(アクアライトはNG)
息子へはポカリスエットを水で割り薄めて飲ませていました。
11:00 体温測定と聴診器で胸の音を確認→異常なし
11:50 心を落ち着かせる薬を飲む
12:00 酔ったようにぼーっとし始める
最後に、可愛い6本目との別れを惜しむ・・・(寂しい)

12:25 いざ手術室へ
手術室まで親も同行し、手術室で親は子供とお別れ。
その後、部屋で待機。
ここで親は昼食                                   16:45 部屋まで連れてきてもらった
麻酔は切れているが、寝ている状態で対面。
酸素マスク+両手、左足には固定用の板を付けて包帯を巻いていました。           17: 20目を覚ます
超ゴキゲンナナメ!!!
18:00 酸素マスクを外す                               19:10 水分補給解禁
お茶を飲んで、問題ないことを確認。
この様子を確認してパパ帰宅
(麻酔薬は口から気体の状態で吸うので、喉が渇いているらしいです)            19:40 食事解禁
ゼリーを食べ少し吐いたが、何とか食べられた
20:00 晩ごはん
本来は夕食の時間が過ぎていたのですが、手術を受けた人などは20:00が最終下膳時間らしく、取っていていただきギリギリ滑る込みで食べさせてもらえました。
夜ご飯は嫌いな野菜以外完食。先ほど吐いて途中でやめたゼリーの残りも完食!
おなかも満たされて徐々に機嫌が良くなりました。                    21:20 就寝
唯一多指のなかった右足に点滴を繋いでおり、思うように動かせない
苦しさからか約1時間ごとに目を覚ます。                        21:00 カロナールの点滴ver.を入れてもらう。
麻酔の影響から発熱39.0℃まで上がる。氷枕を借りるも冷たい=気持ちいいとはならず嫌がる。
22:00 痛み止め追加(点滴に一緒に入れてもらったため、本人は寝ていて気が付かず)      術後すぐということもあり、この日のみ1時間に1回巡回してくれた

退院後の通院の状況

退院後は、定期的に通院していました。
退院後は週に2回、通院しました。
手足には、ずっと、包帯を巻いていました
(これが、本人が引っ張って何度も取れる+食事毎に汚すでめっちゃ大変・・・)

お世話になった病院関係者の方々、本当にありがとうございます。

おわりに

1年9カ月間一緒に過ごした6本目を切断するときは、私たちにとってはあることが当たり前だったため愛着があり、やはり寂しかったです。
身体に害があるわけでもないのに、「見た目」の問題で、切断される6本目。
でも確かにこの先手袋は特注、足のサイズも左右で幅が違うのでは本人が困ってしまうことが増えるため切除するという決断をしました。
術後、息子本人もまだ6本目の感覚があったのか包帯を巻き直す際などは不思議そうに自分の手を見つめていました。
この感覚は近いうちに消えていくことでしょう。

6本目、いままでありがとう!
6本目がいたことは、いつまでも、心の中・写真の中、私たちの記録に残り続けます。